イングランド東部は、学園都市ケンブリッジと主要都市ノーリッジ、コルチェスターなどを含む、ロンドンに比較的近いエリアです。
イングランド東部は、実際は南東部と言ってもいい地域です。ロンドンに近い側は、ロンドンの通勤圏にもなっています。実質ロンドンの空港とされている、スタンステッド、ルートン、サウスエンドの3つの空港も、ロンドンの地下鉄の行先で見かけるエッピングなども、地理的にはここに属します。海峡を挟んで大陸ヨーロッパに近いことから、イングランド南部同様、古くから大陸文化が入ってきた地域でもあります。高い山がなく、都市部を出ればゆるやかな起伏の中、豊かな牧草地が広がっています。ブリテン島最東端があるエリアなので、冬の日没がやや早いですが、その代わりブリテン島では年間降水量が一番少ない地域です。域内にはこれといった中核をなす大都市がなく、中規模な都市が点在しています。そのため、代表的な学園都市であるケンブリッジを除けば、語学学校が密集する都市はありません。全般に地味な都市が多いので、いくつかの都市に1つ2つ、小〜中規模の学校が散らばって存在する程度で、学校数は多くありません。
イギリス留学サイト(ryugaku-uk.com)掲載の語学学校:
・EC・ケンブリッジ EC Cambridge
・ケンブリッジ・アカデミー・オブ・イングリッシュ Cambridge Academy of English -- 閉校
・スタジオ・ケンブリッジ Studio Cambridge
オックスフォードと並ぶ、英国のみならず世界を代表する学園都市の一つであり、有名なケンブリッジ英検をつかさどる発祥の地でもある、ケンブリッジ。人口の約2割が学生という街です。ロンドンにも適度に近く、語学学校も沢山ある、語学留学先として古くから著名な都市の一つです。
都市としての規模はさほど大きくなく、市域の人口は13万、郊外を含む都市圏人口が28万程度です。市内交通はもっぱらバスになります。
ケンブリッジは長年、学園都市としての名声をほしいままにしてきました。それゆえ、実は、知る人ぞ知る事実ですが、質の割に値段の高い語学学校が多い都市でもあるのです。言うまでもないことですが、ケンブリッジ大学卒業すれば一流大学卒業の学位をフルに活かせるでしょう。しかし、ケンブリッジの語学学校へ通えば他の都市より英語力が伸びるわけではありません。それでもケンブリッジという名に惹かれて多くの語学留学生が集まり、語学学校が発展してきた街であるのは事実です。
そのケンブリッジの良さは、まさに世界を代表する学園都市の空気にどっぷりと浸れること、ロンドンに日帰りできる近さながらロンドンではない良さがあること、市内に観光名所もそこそこあること、そして語学学校の数が多いため、日本人の少ない学校なども見つけやすいこと、などでしょうか。費用は高めになりますが、ケンブリッジのメリットをそれらに見いだせるならば、この都市での留学も充実することでしょう。また、これを理由に留学先を選ぶ人は多くないでしょうが、ロンドン最大の格安航空会社発着空港であるスタンステッド空港が近いので、休暇にヨーロッパ各地に安く気軽に何度も出かけたい人にとって、便利な立地です。もっともそれも授業料や生活費の高さで帳消しになってしまいますので、費用にシビアになるなら、トータルで考える必要はあるでしょうが。
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・フライング・クラスルームズ Flying Classrooms
ノーフォーク州都ノーリッジは、イースト・アングリア地区を代表する、イングランド東部最大の都市です。実質はロンドン都市圏空港であるスタンステッド、ルートン、サウスエンドの3空港を別とすれば、東部唯一の国際空港がある都市でもあります。内陸都市にもかかわらず、海を隔てて大陸との距離が近いため、古代より交易で栄え、中世から近世にかけて、英国でロンドンに次ぎブリストルと並ぶ第二、第三ぐらいの人口を有した時期もあります。
しかし、18〜19世紀を通じて、産業革命の波に乗り切れなかったというか、乗らなかったのが今となっては幸いだったのかもしれません。産業革命期に人口急増、重工業発展、それに伴う移民急増と治安悪化、そして20世紀後半の衰退、そういった各地で起きたような負の影響をあまり受けておらず、史跡や古きよき面影を多く残しつつ、軽工業やサービス業などがおっとり平和に発展している居心地の良い街、と言えるでしょう。
大学があり、学生人口も結構ありますが、語学留学先としては、穴場と言っていいでしょう。かつてもう少し沢山語学学校があったのですが、撤退も相次ぎ、沢山の中から選べるほどの学校数はありません。
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・ベリー・ランゲージ・スクール Bury Language School (BLS English)
ベリー・セント・エドマンズは、無名の小さな町かと思って行けば、意外な活気に驚く、サフォーク州有数のマーケットタウンです。町の名前はローカルにはこのように発音しますが、ネイティヴでもベリーではなくバリーと発音する人も多いなど、英語の片仮名化に悩まされる名前ではあります。しばしば略して単にベリーと呼ばれます。
人口は4万を超えて、今なお増加中。昔ながらの可愛らしいお店が並ぶストリートはいつも人が大勢歩いており、加えて町の中心に新しくモダンなアウトレットが集まったショッピングセンターができています。ショッピングセンターができた後も、古い商店街も寂れるどころか、相乗効果でますます活気が出て、町全体が一昔前より賑わってきているという、もしかすると、日本の地方都市の商店街活性化のヒントが潜んでいるかもしれない町です。歴史もあり、大聖堂などの見所も多数。そして郊外に行けば昔と変わらない田園風景が広がっており、コッツウォルズ顔負けの情緒ある村もあります。
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・コルチェスター・イングリッシュ・スタディー・センター Colchester English Study Centre
ロンドンから列車で50分のコルチェスター。エセックス州の中心であり、広大なエセックス大学がある学園都市として知られます。ローマ帝国がブリテン島で最初に要塞を築いた町なので、地元ではここがイングランド最古の都市であると宣伝しています。
さほどに歴史が古く、古い建物も多く、それが現代都市と調和した、観光的にも意外な穴場になっている都市です。ロンドンへ通勤できる時間距離なので、実際、毎日通う人もかなり多いそうですが、新興住宅地として開けたわけではありません。そのため、ロンドン郊外のベッドタウンとは異なる地方都市としての風格があります。
ロンドンに近い側には、ベッドタウンとして人口が増えて大きくなった街もありますが、それを除くと、主要都市として、サウスエンド(Southend)、イプスウィッチ(Ipswich)、イーリー(Ely)、ピーターバラ(Peterborough)、キングス・リン(King's Lynn)などが挙げられます。
しかし、留学先としても観光集客力としても、ケンブリッジに圧倒的な存在感があり、言ってみれば一人勝ち状態のようです。ここに紹介したように、少しマイナーながら観光客にも評判が良く、質も費用もケンブリッジより良いと言われる主要都市のコルチェスターやノーリッジですら、学校があまりできず、学生も集まっていない現状を考えると、これからもこの状況は当面大きくは変わらないでしょう。それだけに、この地域から語学留学先を探すのであれば、あえて値段の高いケンブリッジを除外するのも、一つの選択肢です。
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