北アイルランド

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北アイルランドは、英国に属していながらアイルランドでもあり、アイルランド共和国と一体になった地域です。

北アイルランド
Northern Ireland

<地域概要>

北アイルランド 英国の一地域であるので、イギリス留学のサイトの説明に入れていますが、実際はアイルランド留学に入れた方がいいかもしれない、微妙な、かつ不思議な地域です。英国の地域として見た場合は、ブリテン島と陸続きでない、遠隔かつマイナーな地域でもあり、かつては紛争が続いたことで、英国にとってある意味、政治的には厄介者扱いでもありました。今も、宗教その他いろいろな要因で、自分はイギリス人だという人と、アイルランド人だというアイデンティティーを持った人とが半々に混在して共存しており、多くの住民が両方のパスポートの保有者、つまり二重国籍者です。陸続きのアイルランド共和国とは、特にボーダーに近い地域では人々が通勤通学や買い物に、日常的に行き来していますし、ボーダーでのパスポートチェックや税関検査もありません。
 1990年代まで続いた過激派による紛争は、この地域に暗い影を投げかけました。日本など遠い所では、このあたりがニュースで出るとすれば紛争ぐらいでしたから、残念ながら、北アイルランドはおろか、アイルランド全体が危ない所ではないか、というネガティヴなイメージを与え続けてきたのも事実です。けれども、北アイルランドは、ブリテン島やアイルランド共和国に比べても一般の犯罪発生率は低く、実は安全な所です。また、観光開発が進んでいない分、俗化していない雄大な自然が残っており、人々も概して気さくでフレンドリーです。そしてブリテン諸島全体でも最も物価が安い地域であるなど、実は語学留学先としても超穴場の魅力的なところであり続けています。
 この地域には、国境を跨いだ共和国ドネゴール州あたりと合わせ、ノーザン・アクセントと呼ばれる、独特で強めの英語の訛りがあります。そのことが、語学留学先として発展しなかった理由かどうかは定かではありませんが、訛りは長く住めば慣れるもの。確かに初心者の短期留学にはきついかもしれませんが、そういった事を超えて、沢山の魅力があるこの地域、実は当社も、あまり宣伝しすぎずに、隠れた留学先としていつまでもマイナーに温存しておきたいと思っている場所です。
 北アイルランド内の行政上の地域分類には、古くからアイルランド全体で馴染みの深い、カウンティーが今も良く使われています。アイルランド島全体が32カウンティーに分かれ、そのうち共和国が26、北アイルランドが6です。しかし、北アイルランドでは、カウンティーは実際の地方自治体としてはとっくの昔に消滅しています。ですが、それにもかかわらず、今も人々の日常会話ではしばしば登場します。例えば、アイルランド人同士の会話で、北アイルランドのどこ出身ですか、という質問に対して、誰でも知っている著名な町でなければ、普通、カウンティー名を言います。そうすればアイルランド人ならわかってもらえるからです。日本で小さな市の出身者が都道府県名を言うのと同じ感覚です。ただ、ベルファーストという都市が、2つのカウンティーにまたがって存在しているため、ベルファーストだけはカウンティーを飛ばしてベルファーストと呼ばれることが多いです。


<北アイルランドの主な都市>

ベルファースト Belfast

アイルランド留学サイト(ryugaku-ireland.com)掲載の語学学校:
 ・インターナショナル・ハウス・ベルファースト International House Belfast

 ベルファーストは、北アイルランドの首都かつ最大都市であり、アイルランド島で唯一の重工業都市、と言われる産業都市です。アイルランド島全体では、ダブリンに次ぐ第二の都市で、英国の都市としては人口で14位ぐらいと言われています。
 ベルファーストは比較的新しい都市で、18世紀までは小さな漁村に過ぎませんでした。それが、地形的に天然の良港であることから、19世紀に造船で世界一という工業都市に発展して人口が急増しました。かの有名なタイタニック号もここで作られており、造船は今なおこの都市の主要産業です。
 郊外の広い範囲までに渡って住宅地が広がっていますが、ビジネスや商業の栄えた中心市街地は割とコンパクトで、賑やかな所は一通り、徒歩で回りきれます。そこから南へ2キロほどのボタニック地区は大学や博物館などの集中する文教地区で、東側のラーガン川沿いは、近年再開発された地域も含めて、港湾地帯になっています。かつては観光色が皆無の造船所や倉庫が建ち並ぶ地域でしたが、タイタニックが沈没して100年になるのを機に、タイタニック博物館がオープンし、以来、観光都市としても徐々に脚光を浴びてきています。
 割と大きな都市ですが、文教地区にある語学学校は住宅地にも近く、徒歩圏内のホームステイ先も結構あり、普段の留学生活全てが徒歩圏内でまかなえる可能性のある都市であるのは利点です。

  ベルファースト  ベルファースト  ベルファースト


バンガー Bangor

アイルランド留学サイト(ryugaku-ireland.com)掲載の語学学校:
 ・アストン・アカデミー Aston Academy

 バンガーは、ベルファーストから東へ列車で30分余りの港町で、実質はベルファースト郊外のようですが、工業都市ベルファーストとは異なる海辺のリゾート小都市としてローカルに人気があります。ウェールズにも同名の港町がありますが、全く関係ありません。
 ベルファーストに出やすい便利な町ながら、産業都市ベルファーストとは全く異なる空気感が漂っています。バンガーとベルファーストの中間の多くが、ベルファースト郊外の高級住宅地として知られます。
 ここから東や南に行けば、緑豊かな田園地帯の中に海や庭園、修道院などの史跡が点在しており、隠れた静かな観光地として、夏でも混雑と無縁なひとときが過ごせる風光明媚な地域が続きます。

    


デリー Derry

アイルランド留学サイト(ryugaku-ireland.com)掲載の語学学校:
 ・フォイル・インターナショナル Foyle International

 北アイルランドでもベルファーストのある東側ほどイングランドに近く、西側はよりアイルランドらしいと言われています。そのアイルランド側を代表する、北アイルランド第二の都市が、デリー。正式にはロンドンデリーですが、アイルランド人やアイリッシュ系の住人が、この名前をひどく嫌うため、当サイトではデリーと記載しました。実際、ロンドンデリーと言うと嫌な顔をする人はいますが、逆に、デリーと呼んで「ちゃんとロンドンデリーと言いなさい」と直されることは、まずありませんから、旅行で行かれる人も含め、とりあえずはデリーと呼ぶようにしておくのが無難です。
 デリーは古くから北西アイルランドの中心都市でしたが、アイルランドが英国の植民地から独立する際、北アイルランドだけが英国に残存することになった結果、デリーの街のすぐ外れに国境線が引かれることとなり、以来、国境都市として、英愛の政治的・社会的関係や為替レートなどに翻弄されてきました。国境の検問もなく自由通行が可能となって久しい今日、英国の中でもアイルランド共和国との一体感が最も強い都市で、それが証拠に、2016年のEU離脱投票では、ジブラルタルを除けば離脱反対票の割合が最も高い選挙区でした。
 町自体は、古い城塞都市の例に漏れず、中世には中心部を取り囲む石壁で囲まれており、所々に門があり、そこで検問が行われていました。今、アイルランドの多くの都市で、その壁の跡が部分的に残っていますが、デリーは唯一、それが完全な形で残っています。壁の上を歩いて一周する歩道も整備され、そこからの街の眺めも素晴らしいです。

    


<北アイルランド・その他の都市・地域>

 北アイルランドの人口統計を見た場合、ベルファーストデリーに次いで人口が多い街は、ベルファースト周辺に点在しています。地域の主要な町というよりはベッドタウンとしての要素が強いと言えます。それらの中にも歴史と伝統のある町はありますが、ベルファースト自体が比較的コンパクトな都市ということもあり、留学先としては将来も発展の可能性はあまりないと思われます。
 ベルファースト都市圏を外れれば、北アイルランドを代表する大学の一つ、アルスター大学のあるコルレーン(Coleraine)が、小ぢんまりした学園都市として多少知られますが、あとは、アーマー(Armagh)やエニスキレン(Enniskillen)などは、観光や宗教の街であり、こういう所に滞在してみたいというニッチな需要はあるかもしれませんが、鉄道も通っていない小都市でもあり、語学留学先として発展する可能性はあまりないと思われます。



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